人工降雨装置とは?効果と仕組みを徹底検証

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人工降雨装置とは、どんな仕組みになっていて
またきちんと効果があるのでしょうか?

最近の雨不足でついに小河内ダムで12年ぶりに
人口降雨装置が稼働しましたようです。
果たして効果があったのでしょうか?

ここでは人工降雨装置の仕組みや
その効果のほどを詳しく書いています。

人口降雨装置とは

人口降雨装置とは、人工的に雨を降らせるための
気象装置のことです。

ただ、人口降雨装置と言えば、何もない空に
突然雲がもくもく湧いてきて、たちまち雨を降らせる
というようなイメージがありますが、現状ではまだ
そこまでの能力はありません。

現状では、雨雲を活発化して雨量を増幅したり
雨雲が雨を降らせるのを制御したりするようです。

有名なのは、北京オリンピックで中国が、
会場が雨にならないように、人口降雨装置で
雨雲がオリンピック会場に来る前に雨を降らせるようにした
というものです。

現在この人工降雨装置をいくつも中国は持っていて
あらゆるところで雨を降らせているとも言われています。

人工降雨装置の仕組み

人工降雨装置では、一体どうのようにして
雨を人工的に降らせているのでしょうか?

日本の場合は、ヨウ化銀アセトンを混ぜたものを
燃焼させ、ヨウ化銀を雨雲の中へ導きます。

雨雲の中でヨウ化銀は水蒸気とくっ付いて
水滴を作りだし、これが雨になって降ってくる
というわけです。

この人工降雨装置の仕組みからもわかるように
ヨウ化銀自体は雨(水滴)を作りだすことはできないですよね。

周りに雲(水蒸気)があってこそのヨウ化銀って
わけです。

ただここで少し不安に思う人もいるでしょう。
実は銀化合物(ここではヨウ化銀)は毒劇物法では
劇物とされていて、毒性が強い物質なのです。

貴金属として重宝する金や銀には、実は毒性が
あったんですね。

なので、人工降雨装置によって降らせた雨は
当然ヨウ化銀を含んでいるわけです。

その雨はダムにたまり、やがて水道水になりますよね。
このとき含まれている銀の濃度は、どのくらいなのでしょうか?

こういった物質の環境基準などは日本よりも
欧米の方が厳しいのですが、アメリカが出している基準の
約1/90000と極めてごく微量であることから、
健康には影響がないようです。

人工降雨装置の効果

人工降雨装置を実際に動かした時の効果は
非常に検証しにくいのだそうです。

今回の12年ぶりに行われた検証でも
効果があるとはっきりしたデータはないようです。

ただ、小河内ダムで雨雲が発生し、その雲がやがて
東京都心までいき、大雨を降らせたのは事実です。

ただ、これが人工降雨装置を作動させたから
という事実データには乏しいというのが現状のようです。

ただ、中国ではしきりに装置を作動させています。
なので、効果がないという事実もないようです。

ただ、ヨウ化銀が水蒸気とくっ付き氷結晶になり
雨を降らせるには氷点下5℃から10℃にならないと
ダメだそうです。

そうなるには、今の季節なら上空5000メートルまで
ヨウ化銀が上昇する必要があるらしく、燃やすだけでは
無理なのでは?とも言われています。

現状では飛行機を使って、ドライアイスを散布する方法が
効果があるようです。

また、ヨウ化銀は先ほども書きましたが、劇物なので
いくら濃度が低くても使わないことにこしたことはないですよね。
ヨウ化銀に換わる薬剤は他にもあるようですから。

でも、これからも毎年水不足に悩まされるようになるかもしれないので
人工降雨措置の確立は是非やって貰いたいですよね。

ただそうなったときに問題が1つ起こります。

人工降雨装置の問題点

人工降雨装置の問題点は、技術的なことは
上に述べた通りです。

でも例え技術的なことが解決しても、問題点はあります。
それが雨雲争奪戦です。

日本国内なら、自治体同士が話し合い
予定なり組んで装置を作動させることができるでしょう。

でも天気は西から変化してきます。
つまり雲は西から東へ移動するんです。

ということは、使いたい雨雲は中国の方から
やってくるというわけです。

中国でも深刻な渇水問題が生じています。
だから、人工降雨装置を使っている状態なのです。

人工降雨装置の技術が確立すると、通常なら
日本で雨を降らせるはずだった雨雲が、装置で
中国で雨を降らせたために、日本では降らない
ということが、多々起こってくると予想されます。

そうなれば、日本は今以上に渇水に
なるかもしれないですよね。

また、協定を結ぼうにも、国同士なので
非常に大変です。
人工降雨装置は今の能力だと、両刃の剣と
同じと言えるでしょう。

なので、何にも無いところに雨雲を作り
雨を降らせる理想の人工降雨装置ができれば
そういう問題も無くなるのですけどね。

人工降雨装置のまとめ

人工降雨装置とは、人工的に雨を降らせる
気象装置のことで、現状では薬剤を使用している。

雨雲を活発化させることで雨を降らせるので
装置を使用するときは、雨雲が無いとできない。

人工降雨装置の効果が検証が難しく
今のところ証明できていない。

装置は技術的に未熟だが、例え完成しても
新たな問題が発生する。

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